私は音楽をよく聴く方だが、どうも偏りがあるように感じている。例えば、特定のアーティストのある一曲が気に入ると、その曲ばかりを繰り返し聴き続ける。しかし、そのアーティストの他の楽曲やアルバム全体に興味を持つことはあまりなく、深く掘り下げることも少ない。結果として、特定の曲には強い愛着を持つものの、アーティストの全体像や音楽性の変遷などにはあまり詳しくならない。
そのため、好きなアーティスト自体は複数いるものの、実際に聴いている楽曲の範囲は意外と狭い。見た目には幅広いジャンルやアーティストに触れているように見えても、実際のストライクゾーンはかなり限定的であることに気づくことがある。多くの人がアルバム単位で音楽を楽しんだり、アーティストの楽曲を網羅的に聴いたりしているのに対し、私は特定の楽曲に固執しがちなのかもしれない。
また、私は歌詞よりもメロディーを重視して音楽を聴くタイプであることに気づいた。歌詞の意味を深く理解したり、言葉の響きを楽しんだりするよりも、メロディーの流れやリズム、ハーモニーの美しさに惹かれることが多い。この傾向についてネットで調べてみたところ、同じような聴き方をする人は少なくないらしい。歌詞を重視する人と比べると、曲に対するアプローチの仕方が異なるが、それぞれに楽しみ方があるようだ。
しかし、このメロディー重視の聴き方には欠点もある。例えば、歌詞があまり頭に入らないため、カラオケで歌うときに変な間違い方をしてしまったり、歌詞の一部しか覚えておらず途中で詰まってしまったりすることがよくある。何十回、何百回と聴いたはずのお気に入りの曲でも、いざ歌詞を意識してみると、意外と思い出せないことも多い。また、曲の雰囲気やメロディーから受ける印象だけで楽しんでいるため、歌詞の内容を後になって知り、予想していたものと全く違って驚くこともある。
こうした自分の音楽の聴き方には一長一短があるが、メロディーを重視することで得られる楽しさや没入感は、自分にとって大切なものだと感じている。これからも自分なりの聴き方を大切にしながら、新しい音楽との出会いを楽しんでいきたいと思う。